こんなに人を恨んだことはかつてあるだろうかーーーー アタシを弾いたドライバーさん? いいや、それ以上だよ。 平賀丘神社の裏で泉歩は一部始終を目撃した。花火の咲く音と共に2つの影が激しく音を立てていた。 「トシくん」 泉歩は呟いた。 「トシくん…聞こえないかな?」 「トシくん…隣にいるのアタシじゃないよ…」 (死んだアタシの声は届かない) (死んだアタシの姿は目に見えない) 「トシくん…こっちみてよ」 コトが終わり幸せそうに抱き合う2つの影を見ながら泉歩は涙を流した。