6月8日


殴られ蹴られ、水をかけられ。

掃除も押し付けられ、あいつらの宿題もやらされ。

パシリも当然、カツアゲも当然。

靴の中の画ビョウは日常に。


日常化したいじめはもう慣れ、当たり前になっていた。

痛くも痒くもないのだが、カツアゲだけは非常に困る。

金は、バイトをして稼いでる分と、
なにより、唯一僕を気遣ってくれる、父さんの年の離れた妹の湍水(ハヤミ)姉さんから貰っている金もあるから。


湍水姉さんの傷付く顔だけはみたくない。


若松あかりは今日も変わらず、話しかけてくる。