両片想い

はぁ。


誰にいってるかわかんないけど
足音がわたしのほうへ近づいて行く。
近寄ってこないでよ。
迷惑なんだから。



「おーい。おーい。」



トントンとわたしの肩を叩く。


本当は話したくなんかなかったけど
これ以上しつこくされると
わたしまで怒られそうだから
なに。と睨んだ。




「あ!やっぱり!
受験のとき、シャーペンと消しゴム貸してくれたよね!」




ああ、あのときの
筆箱忘れたアホか。