両片想い

裕翔はラケットを床に落とし
田中のほうへ駆け寄る。



やったね…!



「ちょ!田中!!!
大丈夫か!」



え?



「そんな裕翔、大袈裟…」


振り返ると
田中は、床に倒れていた。



息が荒い…。



う、うそでしょ……。


ど、どうしよう。
私ホントに余計なことしたのかも。
そういや、部活に誘うとき
調子悪いって言ってた……
ああ、どうしよう。