「ヒィッ!!
あ、あ、えっと!
田中さんならそこで寝てますよ…」


教室の掃除をしていた
学級委員長の松田さんは
田中を震えた指で指す。



田中はうつ伏せになって
グゥグゥと寝ていた。

わたしが大変だったのも知らずに
寝やがって…!


裕翔はもう自分のクラスに戻ったのかな。
もういない。


「学級委員長ッ
ありがとうね〜!」


急に普通に戻ったわたしを見て
学級委員長はホッと肩を下ろした。