両片想い

ま、今では口が悪い偽物の占い師。
ブフォッ

いけないいけない。
白目むいて、妄想しちゃうとこだった。
前を向くと、田中が
死んだ目をしてこちらを見る。

「まいり、顔きもい。」


「はああぁ!?
せっかくあんたが優しい優しいとこ
思い出してやってたのに!」


「いや、今のあんたの顔企んでるようにしか見えんし。」


ハイハイハイ。
よく分かっておりますね〜偽物田中め。

なんか田中って
高校生からの仲ってより
ずっと前から仲良かったような気がするんだよね。
もう、ほらああいう口聞けちゃうんだもん。
キモいって何回言われたことか…


「お前ら楽しそうだな〜
俺も入れて〜〜」