浜田先輩と久しぶりにちゃんと
話した。

また、あの時みたいに……

ザアァッ

風が吹くと同時に
瞬きをし、一粒の涙をこぼした。

これから、辛くなったらどうしよう。

わたし、やっぱり
浜田先輩が【好きだ。】

忘れられない。嫌いになれない。

「…あの。」

赤いメガネをかけた
キノコ頭の女の子が、目を丸くし
近づく。

だれ?
急いで涙を手で赤くなるまで拭いた。