「あ、あと。」


先輩はわたしをジッと見つめる。



「何ですか。」


不機嫌ですよわたしは。
あなたのせいでね!


「さっきはごめ。」




………ちょっと。
そんな、ずる…いな。


も〜ぉ!
ずるいっつの!!!!
早く言えっつの!バッキャロウ!(^^)



「いえいえ!
まったく気にしてないです!
あ、卓球部だったんですね!意外すぎて驚きましたよ!やっぱりあれですか?卓球って
ストレス発散になりますもんね。
スマッシュ!スマッシュってね!
わたしもそれで入りました!
でも、スマッシュの球って痛いですよね。前に当たって鼻血だしちゃって!えへ。で、顧問ってたしか半家尾先生ですよね!
わたし、今日半家尾に怒られちゃって〜!
あ!あと、今日田中ってやつがこなくって〜ずるいですよねホント。
あ、もしかして先輩彼女いたりしますか?
先輩イケメンですし、モテますよね。ああ、じゃあ、諦めようかな〜つってさ!
それに、…」




ギロッ


…え?


「あの….」


「はい?」


「うるさいわ。ハハ」



あれ、なんか違うこと言いたかったんじゃないのかな。
なんか悲しい顔してた。



でも、な〜んだ。

普通に笑うんじゃない。