両片想い

チャラチャラとクマのキーホルダーをつけたリュックを乱暴にとり、クマがチャランと大きく揺れる。



もう待ちきれないッ!

恋がしたい!したい!
相馬くんなんて忘れるさ!



さあ、この角を曲がれば…!
って、そんなロマンチックは、

「ぅぐへッ」



いった!




赤くなった鼻がジンジンして痛い。