「…追いかけても来ないし」




もう、終わりなのかな。




・次の日・



「え~!!彼、バイト入れたの?知香の誕生日の日に」

「ってか、誕生日自体忘れてるのかも」

「うっわ~悲惨」

「…だよねぇ~」




彼女の誕生日を忘れるなんて




もう、好きじゃないって事なんだね。




“じゃあ、私たちがお祝いしたげるよ”




と、友達が誘ってくれたから




私はお言葉に甘えた。




「うっわ~美味しそうな料理~」

「出来合いだけどね」





誕生会の場所はもちろんわたしの家。




恒例の部屋を暗くし、ローソクを吹き消した所で…




「おめでとう、知香」

「ありがとう」



隆介に1番欲しかった言葉を、友達から貰った。