「…隆太か」
ガラッと音を立て窓を開け、
人様の家に窓から入るという非常識極まりない行為をしたそいつを部屋入れた。
「もー、隆太!いい加減玄関から入ってきてよね。」
ジロッと睨むように見てみたものの、
効果は全くなしで。
「わりぃわりぃ。クセなんだよなあ~」
頭の後ろをかきながら、ヘラヘラして笑っている人物は、山崎 隆太(ヤマザキ リュウタ)。
隆大と私は幼なじみで、小中一緒の仲なんだ。
あと高校も!
有名なスポーツ校から推薦がたくさんきてたのに、なぜか私と一緒の高校を受験してきた。
ま、私が家族以外で「素」でいられるのは、なーちゃんと隆大ぐらいだからなぁ。
同じ高校って言うのは、単純に嬉しかった。
でね、家がお隣さんなの!
運動神経がずば抜けていい隆大は、
屋根を器用に渡ってよく窓から私の部屋に入ってくるのだ。


