「やべー。コンパス入ってねーや。」
「かいと、2回目じゃねー?イヤミ言われてめんどくせーぞ。」
「だなー、ちょっと借りてくるわー。」

あきら見つけた!コンパス持ってろよー!
「おーい、あきらー。コンパスと分度器貸してくれー。」
「かいと、また忘れたの?先生うるさいのに。コンパスはあるけど、私も分度器ない!


マジかよーー!!!
あきら使えねーな!

「私持ってる。」
ん?あ、水谷。使える‼
「サンキュー!」

「かいと! 借りれたのか?」
「うん、水谷に借りたー。」
「え!?水谷に借りたの?あの子かわいいよな。知り合い?」
「あー、なんていうか。あきらの友達だよ。一緒にいたからな。」

「聞きたかったんだけどさ、かいとは佐々木と付き合ってんの?」
「!? 何いってんの? あきらはただの幼なじみだよ。」
「ほんとかなー?」
和也がいたずらっぽく笑った。
和也ー、変な誤解すんなよー。

救いのチャイムが鳴って授業が始まった。