【短】初恋ラビリンス

「唯」

「なに?」

「着いたぜ
まずはどっから行く?」

知らないうちに会場に着いてしまったよう。

ここまで来るのに陽と何を話していたのか覚えていない。

そもそも何か話していたのだろうか?


だが、そんなこと 実際にどうでも良くなった。

「私 りんご飴食べたい!」

祭りに来たんだ。

楽しまないと損!





そうして私たちは夏祭りに溶けこんだ。