陽の家はすぐ隣。
歩いてすぐの距離。
ピンポーンと呼び鈴を鳴らす。
パタパタと中からスリッパの音が聞こえたと思ったら バタンと勢いよく玄関は開いた。
...どこかでみた光景。
こんなことだろうと予想はしていたから玄関から離れていて正解だった。
「あら〜唯ちゃんじゃない!可愛くなっちゃって!
陽のためってのが憎いわねっ!」
なんて言って、ギューッとしてきたのは陽のお母さん。
やっぱり陽を産んだ方らしく美形だ。
それと自分で言うのもなんだけど 陽のお母さんは私を好きすぎている。
『唯ちゃんがうちの子だったら良かった!こんなに可愛いのに!!!』
が、口癖みたいな人。
なお、私が陽を好きなことも知っている。
そのこともあっての口癖だと私は思っている。
頭上から急に声が降ってきた。
「あーお袋。唯から離れろよ」
「え〜だって〜」
「年甲斐もなくかわいこぶるな」
「...は〜い」
その声で渋々と陽のお母さんは私から離れた。
「...陽 ありがと」
「どーいたしまして」
さも どうでもいいように陽は言う。
まぁこれは仕方ないとは思っている。
陽のお母さんと会う時のお約束みたいなものだから。
もう少し愛想ってものが欲しいけど 他の時は普通だからね、気にはしないよ!
それでも通常運転の陽は浴衣姿の私に『かわいいね』なーんて言ってはくれなかった。
まぁ、見たばっかりだからね?
これから言ってくれるかもしれないし!
ほんの少しまだ希望は残ってる。
私は気持ちを切り替えてニコッと笑った。
「なら もう行こっか?」
「...あぁ」
歩いてすぐの距離。
ピンポーンと呼び鈴を鳴らす。
パタパタと中からスリッパの音が聞こえたと思ったら バタンと勢いよく玄関は開いた。
...どこかでみた光景。
こんなことだろうと予想はしていたから玄関から離れていて正解だった。
「あら〜唯ちゃんじゃない!可愛くなっちゃって!
陽のためってのが憎いわねっ!」
なんて言って、ギューッとしてきたのは陽のお母さん。
やっぱり陽を産んだ方らしく美形だ。
それと自分で言うのもなんだけど 陽のお母さんは私を好きすぎている。
『唯ちゃんがうちの子だったら良かった!こんなに可愛いのに!!!』
が、口癖みたいな人。
なお、私が陽を好きなことも知っている。
そのこともあっての口癖だと私は思っている。
頭上から急に声が降ってきた。
「あーお袋。唯から離れろよ」
「え〜だって〜」
「年甲斐もなくかわいこぶるな」
「...は〜い」
その声で渋々と陽のお母さんは私から離れた。
「...陽 ありがと」
「どーいたしまして」
さも どうでもいいように陽は言う。
まぁこれは仕方ないとは思っている。
陽のお母さんと会う時のお約束みたいなものだから。
もう少し愛想ってものが欲しいけど 他の時は普通だからね、気にはしないよ!
それでも通常運転の陽は浴衣姿の私に『かわいいね』なーんて言ってはくれなかった。
まぁ、見たばっかりだからね?
これから言ってくれるかもしれないし!
ほんの少しまだ希望は残ってる。
私は気持ちを切り替えてニコッと笑った。
「なら もう行こっか?」
「...あぁ」



