都内某所の極々普通の高等学校。
そこそこ賢いこの学校は、ヤンキーがいる訳でも超能力者がいる訳でも芸能人がいるわけでもない。
そう、『普通の高校』なのだ。

午後4時、図書室。
ほのぼのとした癒しの時間を、私、山本日奈は噛み締めていた。

「(そう…………この時間こそが私の望んでいた瞬間……………平凡isプライスレス………!!!!)」