屋上は生徒立ち入り禁止で、入れるドアはすべてノブにカバーがしてあった。 だからそれまでは特に入ろうともしなかったけれど、 あるとき、そのカバーが緩んでいるのが見えた。 不思議には思ったけれど、それ以上に屋上に出てみたかった。 私が越してきた土地は、あまり有名ではないけれど五重の塔や、白く大きな教会、由緒ある神社が立ち並んでいて、 この学校はそんなこの地のほぼど真ん中に位置していたのだった。 どんな景色が見られるのかわくわくしながらドアを開けた。