【零side】 自分にすり寄ってくる人。 作り物の甘い香りと、作り物の笑顔。 メイクで隠された黒い黒い本性。 黒い自分を隠して自分に甘えてくる女。 俺は、そんな女が大嫌いだった。 関わりたくなかった。 俺の父親は大手企業の社長で、おかげで生まれてから『不自由』なんて言う言葉はなかった。 欲しいものは何でも手に入った。 お小遣いも周りとは比べ物にならないくらい貰っていた。 皆から羨ましがられて、俺は正直舞い上がっていた。 それが馬鹿な事だと気づくのは、中学生になってからだった・・・