あのあとのこと、もうほとんど覚えていない。



主の元へ帰り、全てを報告したあと、私と光英はしばらくお暇を頂戴していた。


新撰組に顔がバレてしまった以上、活動するのは危険だ。という判断の下だった。

…正直、もう捨てられると思った。

顔がバレた暗殺者はほとんどお役ご免になる。捕らえられる場合がほとんどだから。

しかし、もう次はないだろう。



…美夏さんはどうなっただろうか。

引き渡したあとのことは、何も知らない。
ただ主は、貼り付けた笑顔で彼女を見ていた。
彼女は……どうだっただろうか。



もう思い出せない。



ただ耳に残るのは…


『…星…子…さんっ』



「…………っ!」




山崎さんが私を呼ぶ声。