「…じ、さつ?」
城主の元妻が…自殺?
一体どういうこと………
斎藤さんは続けた。
「蘭子様は元々女人であったが、城主と愛し合い、結婚なさった。しかし周りからはよく思われず、蘭子様と…そのお子様はいじめにあっていたらしい。」
「…!…なんて酷い…。」
「そして、蘭子様は耐えきれず自殺なされ、お子様はなぜか行方不明に。
…いじめを企てた本人が亡くなったあと、城主は全てを知ったらしい。…物凄く後悔してらっしゃった。」
城主に気を使わせまいといじめられていたことを隠し通した…ということか。
…なんてお強い方だったんだろう。
そして斎藤さんが言った。
「蘭子様の遺品の中に、一つだけないものがあった。
…家紋が入った黄金の髪留めだと、城主はおっしゃっていた。」
「家紋が入った…黄金………、
え…まさか、これ…!」
斎藤さんは頷いて、こう言った。
「星の…押し入れに箱があって、開けるとその中に入っていた。」

