最後に見えたのはあの変わらない美しい長い髪。


でも忘れられないのが…あの冷たい目。


あの目に俺はどんな風に映っていたのか…。考える程に深みにはまった。




あの夜のこと。

立場上、俺は追いかけるべきだった。
…でもたぶん俺は、光英さんの蹴りがなくても追いかけられなかった気がする。



彼らを追って、俺はどうする…?

捕まえるのか?…殺すのか?





「………っ」





…星子さん相手に、立場に尽くせる程、俺は強くなかった。