「ちょいとお相手願えますか?」
…あ、そういえば。
土方さんが昨日言ってたな。たまに暇を持て余した姫や殿の話し相手になることがあると。
こうゆうことか。
「はい。ぜひとも……」
よろしくお願いします。と言いかけたときだった。
「奥方、申し訳ありませんが、これには今から用がありまして。私がお相手させていただけませんか?」
……は!?
光英!?どこかで頭打ったのかな?
「城の奥方の話し相手」以上に大切な用ってなんだよ!?
これはまずいよ!これで機嫌損ねられたら新撰組の名誉がまずい!
すると、どこからともなくざわめきが聞こえる。