「まぁ、とりあえず元気出せ。いつも元気なやつが大人しいと心配するだろ。」



「土方さん…」



『鬼の副長』なんて呼ばれてるくせに、なんて優しいんだ。


新撰組には、優しい人がたんさんいるな。


私はやっと笑って答えた。





「ありがとうございます。」



「…ん。」




そうして土方さんは行ってしまった。



前に私は組長がお父さんみたいだと言ったけど、組長がお父さんなら、副長の土方さんは長男だな。




「ふぅ。」




土方さんのおかげで落ち着けた私は、部屋に戻った。





……会合までは、あと2日。