そこはさっきの母と私の部屋に1番近い女人部屋。
そこにいる女人は、私がいた頃から女人であったあの人がいるはず。
私は障子の前で声をかけた。
「新撰組のものです。
…菊と言う女人は、ここにいるか。」
そう言うと、しばらくして少しシワの増えた…、それでも昔の面影を残す彼女はいた。
そして菊さんは、私の顔を見て驚愕する。
「ら…っ、蘭子様!??」
戸惑いから、大きな声を上げ、はっとして口を手で覆う。
「…あ、申し訳ございません!私(わたくし)、なんてご無礼を…!どうかお許しくださいませ!」
そう言って、深く頭を下げた菊さん。
…昔と比べ、少し小さくなったその肩に時の流れを感じた。
「いや、大丈夫だ。」
…とゆうのも、彼女が間違えるのは仕方ないことだ。
私の顔は母親似。元城主の妻にあたる『蘭子』に瓜二つなのだ。

