何日もぶっ通しで歩き続け、だいぶ疲れてきた10日目の夜。 さすが新撰組。体力は天下一品だ。 疲れてはいるものの、誰も疲れを見せていない。 そんな中、私が女であることを知っている山崎さんは、私をひどく心配してくれていた。 そして今晩も。みなさんから少し離れたところで星を見上げていると… 「足、大丈夫だろうか。」 「…大丈夫ですよ、山崎さん。」 隣に座る山崎さん。彼は疲れてもいないようだ。 監察方は動き回るから、こんな旅くらい全然平気なのだろう。