「いや、違うんだ!その…もったいない気がして。 …星子さんの髪は、きれいだから。」 最後の方は小声だった。 …久しぶりに『星子』って呼ばれた。 山崎さんは恥ずかしかったのか、また顔がさらに赤くなっている。 『きれい』…か。 また胸の奥で知らない音がした。 なぜか私まで、少し顔が赤い。 「わかりました。山崎さんがいうなら、切りません。」 「え…、ああ。ありがとう。」 なんだかギクシャクしながら終わった会話だったけど、不思議と心地よい空気が流れていた。