夜。
新撰組のみなさんが眠ったあと、私と光英は静かに屯所を出た。
夜の京は静まり返っていて、私たち暗殺者はその闇に溶ける。
誰の目にも止まることなく、夜目(やめ)を効かせて、京の都の片隅にある、人の目に止まることはない。
それでも妖しげな雰囲気を漂わせているそこに、私たちはたどりついた。
「主、よろしいでしょうか。」
障子の前で声をかけた。少ししてゆったりとした声が返ってくる。
「星子か。光英も一緒だね。入りなさい。」
「「失礼します。」」
そこには、淡い青の羽織を羽織って、書物を読んでいた惟徳様がいた。

