「今日呼んだのは、あの手練れの暗殺組織かもしれない手がかりを見つけたんだ!」



おぉ…!と周りから歓声が上がるが、光英と私にとっては……




「「…は?」」




うちの暗殺組織は腕利きの剣士と、体術が使える身軽なものでほとんどが構成されている。

しかもその上、暗殺者としての教育を受けてから初めて依頼を受ける。




それなのに…暗殺者にとって致命的な『跡を残す』なんて行為…。

本当にうちの暗殺者だろうか。




光英も同じことを思ってるらしく、眉間にしわをよせて私を見つめていた。