「「只今戻りました。」」



襖を開けて入れば、そこには私を拾ってくれた人がいた。私に、この仕事を与えてくれた主。



「お品物です、惟徳(ただとく)様。」




「ああ、ありがとう。」





惟徳様は、柔らかく微笑む。
そんな顔して、私たち暗殺者をまとめる主人なのだから驚きだ。



「星子も光英も、しばらくは依頼がないからいつも通り情報収集を頼むよ。
今日はご苦労だった。」




「「はい。失礼します。」」