「女でもなんでも、自分の身は自分で守れますし、剣に関しては誰より操れる自信があります。

山崎さんに心配はかけません。…だから安心してください!」



ここまで言うと、山崎さんは息をもらした。…やっと折れてくれたみたい。



「いや、心配はする。あと、何かあれば誰よりも先に…俺に頼ってほしい。

これだけは、頼む。」





『頼ってほしい』…なんて、初めて言われたからかもしれない。



なんだか……少し心臓の音が、速い。







「…はい。」




なんだかすごく嬉しくて、その夜はいつもより深く眠りにつけた。