もちろんのこと、私が話を切り出したとき山崎さんは全否定した。



『新撰組に女は入隊できない。』




当たり前のことだが、私は並大抵の男に剣で負けない自信はある。それなりの手練れも相手出来る。



そのことを熱弁しても山崎さんは認めてくれなかった。


…だから私は、今日の入隊試験の話を持ち込んだのだ。


「私が勝って、組長に認めてもらえれば、入隊を許可してください。」とね。



…ということで、山崎さんには入隊を許可してもらった…というより、『許可せざるを得なかった』。