私が仕事を終える頃には、もう太陽が落ちかけ、黄昏が滲んでいた。



「さーて、教えてもらえるんですよね?山崎さんのお仕事!」




「…聞いて、怖がらないか心配だ。」




いえいえ、私の職業以上に怖いものなんてないですよ!

………なんて言えない。





すると山崎さんは、小さいけど、はっきりと耳に届くように言った。






「俺は…新撰組監察方だ。偵察とか、情報収集とかを主な仕事とする。」








………新撰組??


あの、治安組織の?









「…侍って…図星じゃないですか。」




「…茶を詰まらせたのはそのせいだ。」