ぼうっと見上げたこの星空は、永遠に続くんじゃないのか。
そう錯覚してしまうほどに静かで美しい。
ふいに山崎さんが私を呼ぶ。
「星子さん。ここは…あなたを捜す途中に見つけたんだ。」
「…そう、なんですか。」
『私を捜す』なんて。…この人はなんてお人好しなんだ。
……あんな最低な別れ方をした私を、こんな遠くまで探しにくるなんて。
「…馬鹿じゃないですか。」
震えた声で彼に言う。彼は私を見て戸惑った。
でもすぐに、またいつものように私に笑いかける。
「なぜ、泣くんだ?」
もう涙でぐしゃぐしゃの私に。
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