……うっ。つい、口に出てしまった。
「まぁそのくらいにしておいてやれ。山崎は素直だからな。聞かれたら答えてしまうものだ。」
「…それはいいのだろうか。悪いのだろうか。」
いや、沖田の近くにいる以上、悪いに決まってる。
すると襖を開けて、『副長』が入ってきた。
「近藤さんが呼んでる。集まれよ。」
「土方さーん、山崎ねぇ、星子さんって人のことが〜」
「うわーー!沖田!!」
急いで沖田の口を全身全霊で塞ぐ。
土方さんにも知られるなんて、たまったもんじゃない!
「あ?ごたごたうるせーなぁ。山崎はその女が好きなんだろ?」