次の日学校に来ても机に変化は無かった。やっぱり夜間の人なのだろうか。鞄も下ろさず立ちながら自分の机を見つめる女。今思えば不審者である。

その時背中に謎の衝撃が走った。何かがぶつかって来たのだ。恐らく奴だろう。

「……志穂、おはよ」

「あっれー、顔見なくても分かるなんてさっすがー。おはよー。」

振り返るとやはりにこにこと笑いながら立っている女が1人。毎朝よくこんなにも元気で居られるのかが分からない。

「ねえねえ。返事、帰って来てた?」

「いや、来てない。やっぱり夜間の人だと思う。」

「ふーん。金曜が楽しみだねー。」

そう言い残してはルンルンと言いながら机に走ってった。普通ルンルンは口では言わないと思うのだが。

その日の授業もあまり聞いてはいなかった。結果私が導き出した落書きさんのイメージは、女の人で身長は160ちょいくらいの黒髪ロングの24歳くらいの美人さん。まあ、期待しているのは高身長なイケメンで20歳くらいの人なんだけど。

そう考えては期待に胸を膨らませた。