朝から危険な香りをプンプンさせてる葵は
まだ体力が有り余ってるみたいで今からでも襲いそうな雰囲気もプンプンさせていた。




「ど、退いてよ」


「美鈴からキスしてくれたらいいよ」




………っ!
こいつは正気か!
キスしたら逆に襲われる可能性が大きい気がするんだけど!


ニコッと下で顔を真っ赤にする私を見つめる葵は、本当に余裕が有り余ってて

私一人で恥ずかしがってる。



だから、こんな時まで葵に流されちゃダメだと思って、キスしなくていい方法を考えたけど



………良い案が一つもない。



だから、余裕ぶっこいて平気にこんな事言う葵が地味にムカついたりもした。




「早くしないと遅刻するよ?」

「じゃあ退いてよ!」

「キスしてくれたらな」

「しない!」




私がそう怒鳴ると


やっと葵も諦めてくれたのか
軽く溜め息をついた後、私の上から退いて私の制服を私に投げた。




「今日も覚悟してろよ。寝かせねぇからな」




そう言って自分の鞄を持って私の部屋を静かに出て行った。




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