『佐々木さんって、かっこいいよねー』

『ケンカ強いんだって』

『守ってくれそうな感じするー』



私は彼女として、自分の彼氏が学校中でウワサの的にされて、有名人になってるのは、もちろん嬉しかった。



けど複雑なところもあって、それは数人の後輩の女の子たちが葵に嬉しそうに話しかけてた時だった。



女の子にはだいたい優しい葵は普通に『ん?』って答えてて、悔しいけど、妬いてしまった。



そんな妬いた私に気づいた葵は『妬いてんじゃねぇよ』って言って、半分無理矢理その夜は葵んちに泊まらせられた。



なんか黙らせられただけのような気がしたけど、気にすることなく私は体を葵に預けた。



いっきに学校中に広まった“最強の金髪”である葵のウワサは

年が明けても消えることはなかった。



そんなこんなで年を明けたわけだけど、年を明けて1日目にお母さんから電話があった。



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