やっぱり分かんない男心。

葵を信じると決めつつ、どうしても分かんない男心。

いや、男心っていうより、葵心っていうんだろうか。



私がいつ誘ったんだろう。

どの時点で誘ったに入るんだろう。

キスを受け入れた時点で?

し、舌の…動き……合わせた時点で?

え?いつ?いつなわけ?



ちょっと待ってよ。

押し倒した前に何かヒントがあるんじゃないの?

………ってことは……



え?首に手ぇ回した時点?!

私が手ぇ回した時点?!

そこ?!そこなわけ?!




「違う!違うってば!」


「は?」




いきなり叫ばれた葵は『お前何言ってんだ?』って感じで眉間にシワ寄せてて。



「誤解だって!酸欠だったの!だから合図しただけなの!」


「………」



少し不機嫌な感じで私を見つめてきた。



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