計画性のない私に光のある明るい未来が待っているのだろうか。
大学に行きたいか行きたくないのかすら決まってない私に、
しっかり人生設計建てて将来のことをちゃんと考えてる菊哉のことを笑えるのだろうか。
「…つうかさぁ、」
「あ?」
「お前将来どうすんだよ?」
そうか。そうだった。
葵も将来決まってないんだ。
うちら2人決まってないんだ。
自分の将来をしつこく聞かれたお返しといった感じで、葵の将来を聞く菊哉はニヤニヤしてた。
「まだ決まってねぇんだろ」
理由はすぐに分かった。
身長も運動神経も頭の良さもルックスも全て葵に負けてる菊哉は
初めて葵に勝ってるものを見つけたからだ。
そうに決まってる。
だって、さっきまで威勢の良かった葵がどこへ行ってしまったのかと思うくらいに
葵は静かになってしまった。
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