よく職員室にあるくるくる回る椅子に座りながらくるくる回って遊んでると、葵がポケットから煙草を取り出した。



「ちょっ…、ここ保健室！」


「バレねぇよ」



"バレない"とかの問題？！

"吸っちゃいけない"とかの問題じゃないの？！

保健室とかの前に、"ここ"学校だから！


吸ってるのバレたら停学決定なのに何なのこの余裕な表情は。


私助けてやんないからな。


でも、もし今見つかったとしたら私も同罪になりかねない。



だから、保健室の窓を全部閉めてカーテンも全部閉めた。



「窓閉めんなよ、煙と匂い出てかねぇじゃん」



窓閉めたら吐く煙が出て行かなくなり急に機嫌悪くなる葵。



煙草吸ってないのに、無理矢理保健室入れられただけなのに、保健室だから吸っちゃ駄目！って注意したのに



私まで同罪で停学なんかにさせられたら冗談じゃないっつうの。



「吸い終わったら窓閉めるからいいの。あたし同罪になりたくないもん」


「は？」



停学なんてしたら、九州の方で私の高校の学費を払うために働いてくれてるお父さんに申し訳ない。



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