「今の人って、長谷川舞子？」


「お前知ってんの？」


「知ってるも何も…！」



超有名だよ！

女の子で知らない人なんていないよ！



葵と慎悟くんの低レベルな戦いが再発する前に早くこの場を退散しようと教室を出た。



すると葵が保健室に行こうなんて言うから強引に保健室に連れて行かれ



葵は当たり前のようにさっきの女の人は長谷川舞子だと言い、保健室の鍵を開けた。




「その鍵どうしたの？」


「あー…裕吾の」




裕吾さんの？

え？保健室の鍵って裕吾さんのなの？



保健室のベッドにドサッと横たわった葵は、保健室の鍵を上げてブラブラしながら、




「保健室の先生とデキてんだよ」




フッと軽く笑ってそう言った。



へー…デキてんだ。

裕吾さんって、そういう関係持たなさそうだったんだけどな。



ちょっと裕吾さんにがっかりした私は、保健室の先生がいつも座ってる椅子に座った。



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