いつの間にか招待客の人たちも集まってきて、クラスメートは全員揃った。
私たちは招待されたということでクラス全員で歌を歌うことにした。
本番、見事につっちーは私たちの歌を聞くと泣いてくれた。
食事が配られた時には
つっちーと彼女さんの小さい頃の写真とかがスクリーンに流れた。
つっちーの赤ちゃんの頃の写真を見て、私たちは迷惑なのにも関わらず大爆笑した。
そしてふと横を見た。
……!
横に座っていたはずの葵の姿が見当たらなかった。
葵の隣に座ってる菊哉に聞くと、『トイレ行ってんじゃね?』と言われ
確かめに行くために静かに披露宴場を後にした。
葵が知らない場所で一人になると何をするか分かんない。
すれ違って肩がぶつかった相手に殴りかかってるかもしれない。
焦りながら早歩きすると。
………ん?
トイレに向かって歩くあたしの視界にすぐに入ったものがあった。
「マジかよ!つか、いつぶり?中学ん時以来じゃね?」
「高校入学式の前の日に最後に集まったじゃねぇかよ」
「ああ!忘れてた」
トイレ前で笑い合うのは、葵と……いかにも"不良"って容姿の人。
たぶん今の会話的には中学時代の葵の悪友と思われる。
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