「死んだら逢えねぇじゃん」
葵は私をベッドにゆっくり押し倒して覆い被さり自分の着てたブラウスを脱ぎ終わる頃
静かにそう呟いた。
それに私が『そういえばそうだね』って返すと、あっという間に下着だけにさせられた。
ただ葵が私のことをどのくらい好きなのか気になって葵に聞いただけのことだったから
まさかこういう展開になるなんて思いもしなかった。
やっぱり私を好きって分かってても“どのくらい”好きなのかを知りたいのが
女心ってやつで……。
ああやって言葉で改めて好きって言われると嬉しいものだし、胸がキュンってなる。
この世の中には付き合ってても、両想いでも普段好きという言葉を口にしないカップルが多いらしい。
そんな中で、私が好きって言ってって頼むとちゃんと言葉で好きって言ってくれる葵って凄いと思う。
私なんか、ただでさえ好きなんて単語言えないのに、ああやってサラッと言えるのは凄いと思う。
葵のことを自分の彼氏として物凄く尊敬する。
今の私には好きなんて言葉普段から言えるようにはならないかもしれないけど
葵を見習って、出来るだけ素直になるのも悪くないかなって思ったりした。
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