私のクラスは学校祭で“コスプレ喫茶”をすることになり、私は猫のコスプレに決定した。
葵のクラスは“ホストクラブ”をやるらしく、是非葵のホスト姿を見てみたいと思った。
コスプレ喫茶のために看板を作ってる私一人の教室とは反対に、
廊下は葵と天沢先生の声でうるさい。
最初から葵が委員をやること事態間違ってたんだよ。
あの葵が長続きするわけない。
ましてや、サボるために学校に来てるみたいなもんだもん。
「せーんせー!終わったから帰っていいですかー!?」
今日ぐらいは葵を助けてやろう。
天沢先生は逃げる葵を追い掛けるのを止めて、看板を作り終わった私のもとに来た。
「もう終わったのか。終わったんなら帰っていいぞ。ま、愛しの彼氏は帰さないけどな」
天沢先生は、怪しい笑みを浮かべた。
「葵が委員やること事態おかしいんです。だから、葵じゃなくて他の人に頼んで下さい」
「そんなこと言われてもなぁ、佐々木のやつは絶対に止めねぇってずっと言ってんだよ」
「はあ?!」
葵のやつ、自分のしてること分かってて言ってんの?
自分の性格理解してて、そんなこと言ってんの?
自分がどれだけ、集中力ないのか知ってて言ってんの?
「あーおーいー!今すぐ来てー!すぐ来ないと今日一緒に帰ってやらないからー!」
校舎内全体に響きわたるくらいに大声で、葵宛に叫んだ。
.