ニヤリと笑う葵を、冷や汗を垂らしながら見つめてる時。



〜♪〜♪〜♪

軽快な着信音が鳴る。

それは私の携帯からだった。



ディスプレイには《ゆず》と表示されてて、私はすぐに通話ボタンを押した。



「もしもし」

《美鈴!今日空いてる!?》

「え?ちょ、急に何?」

《いいから!空いてんの?空いてないの?!》



チラッとニヤリとまだ笑ってる葵を見て、



「空いてる」

《じゃあボーリング行こうよ!》

「ボーリング?」



変態葵は家に置いてけばいいやと思い、私は喜んでボーリングに行くことにOKした。



「は?」


「だから、留守番してて」


「は?」



ゆずとの電話が終わって、私が今日決まった事を葵に全て話すと、葵からは『は?』返し。



こいつ話聞いてねぇのかよ!



つい、元不良にそうツッコミそうになってしまった。



「言ってる意味が分かんないんだけど」


「だから…」


「俺よりボーリングを取るってことだろ?俺を一人にするってことだろ?」



意味分かってんじゃない。



.