土曜日のドナルド

「そのドナルド、もういらないからあげる」
と言って私は返そうと思って手に握っていたドナルドを彼女に手渡した。
あんまり似てなくてごめんね。それともミッキーが良かったかしら。
何が起こっているのかわからないという顔の二人を残して、私はその場を立ち去った。

とてもスッキリした。
今度、不幸にも誰かと別れるようなことがあっても、その時は何も受け取らないようにしよう。
というか、別れ際にプレゼントをするような男とはもう付き合わなければいいんだ。
私は、自分自身にウンウンとうなずきながら、前を向いて歩いていた。
スッキリとした気分を存分に味わいながら。

END