『私なんかのために、泣かないで....』

「っ....!!」

『優太...笑って!優太のばーかっ!』

夏美の顔、声、匂い。
いるはずないのに、感じてしまう。

「うるせえよ...夏美のばーか...」

誰もいない教室で二人、笑った。