「…優太っ!」

いきなり抱きついてきたから、俺はもう心臓飛び出そうです。

「な、夏美。おい、離れろって…!」

「やだわ!てかずっと優太の事好きだったし!」

そう言って夏美は俺の事を離すどころか、腕の力を強くするだけだった。



ん?いま、

「夏美…いまなんて?」

「…」

「俺から言うはずだったんだぞ。」 

「え、ごめん」

そして笑い合う。

泣きそうになって、

お互いにくしゃくしゃの顔でまた抱き合う。