可愛い俺の仔猫ちゃん

祖父の家まで車で約1時間、電車で最寄り駅まで行けばもう少し早かったと思うけれど、お金をできるだけ節約できるようにと迎えに来てくれたのだ。

町から少し離れた田舎にある和風の平屋、それが双子の父であった洸の実家で双子の祖父母の家。

「空月君、月陽ちゃん!よく来たわね!!」

家に着くなり祖母が嬉しそうに出迎える。

「おばあちゃん!お久しぶり、あけましておめでとう!」

「おばあちゃん、あけましておめでとう」

「あけましておめでとう!さぁ、中に入りなさい、今日は雨も降りそうね」

空はさっきよりも暗くなっていた。新年早々、嫌な感じだ。

「2人ともお昼ご飯は食べた?」

「んーん、食べてないの」

「じゃあ簡単に何か作りましょうね」

月陽の返事を聞いて、台所に向かう祖母。

「空月、月陽」

「ん?」

「はい、お年玉」

「ありがとう、おじいちゃん。今年もよろしくお願いします」

「よろしくお願いします!」

空月に続いて月陽も頭を下げる。