可愛い俺の仔猫ちゃん

空月と月陽の両親と翔輝の両親は家が隣同士ということもあり、仲が良かった。

そんなある日、空月と月陽の両親は2人で出かけると言って、双子を翔輝の家に預けた。

決して双子を愛してなかったわけじゃないけれど、若い両親は2人で出かける時間が欲しかった。

「ごめんなさいね、お願いします」

「いいのよ、まだ若いんだから楽しんでおいで」

「ありがとうございます」

「空月、月陽、いい子にできるな?」

双子の父は目線を双子に合わせてそう言い、2人は出かけた。

「空月、月陽、遊ぼう!」

双子より1つ年上だった翔輝は年齢よりも少し大人びていた。双子の面倒を見ながら一緒に遊んだ。

双子の両親は夜になっても帰ってこなかった。外は大雨で雷もゴロゴロと唸っている。

「さすがにちょっと遅いわね」

「そうだな…電話してみよう」

翔輝の両親はそんな会話をしている。

「繋がらないわ…」

電話をしても繋がることがなく30分が経った。そんな時、家の電話が鳴り響いた。

「もしもし…はい、そうです。…え……….…」

電話は警察から。双子の両親が事故で亡くなったという知らせ。

翔輝の母親は呆然と立ち尽くしていた。

「おい、どうした。大丈夫か、代わるぞ」

翔輝の父親が電話を受け取り、話を聞いた。

「そんな……っ。わかりました、向かいます」

「お父さん、お母さんどうしたの?お母さん何で泣いてるの?」