嘘とワンダーランド

19時になる10分前、わたしは課長との待ち合わせ場所であるスターバックスの店内に足を踏み入れた。

店内を見回して課長の姿を探したが、そこに彼らしき人はいなかった。

まだ仕事か。

アイスコーヒーを頼むと、わたしは空いている席に腰を下ろした。

店内にはジャズ調のゆるやかな音楽が流れている。

「外食って、急にも程があるなあ」

ガムシロップとミルクをコーヒーに混ぜると、ストローで1口すすった。

そもそも、何で外食をしようって思ったのかしら?

ストローでくるくるとコーヒーを混ぜながら、課長がくるのを待った。

待ちながら、わたしは彼が待ち合わせ場所へくるのを楽しみに思っていることに気づいた。